とある人間の脳内のお話。

思いついたことを書きます。

嘘、演技

子供の頃から、嘘をつくのが得意だった。

親の大切なものを壊してしまった時。

クラスの子たちと揉めそうになった時。

初めて人を好きになった時。

 

さまざまな場面でちっちゃな嘘をついていたと思うし。それがあまりバレたことがない。

だから、味を占めていたんだと思う。

 

誰にも怒られず、否定されないまま大人になったせいか、いつしか大切なことを塗り固めることさえも悪くないと思い、罪悪感も感じなくなってしまっていた。

 

そんな私とまるで正反対のあなたのことを最初はとても馬鹿な人だと思った。

それと同時に魅了されて、目を離せなくなっていた。

 

あなたの吐く言葉には全て偽りがなく、清らかで、暖かかった。

あなたの前だと、手に持っていた自分を演じる台本は全く役に立たず、私はいつも下手くそな演技をして、無用に恥ずかしくなった。

 

自分が変わったように、そして変われるように思った。

誰よりも正直なあなたの隣で、嘘はつけないと思った。

 

今までの役を降り、ありのままの自分位なれるのならとそう思った。

そんな私を見ても、あなたなら許してくれると思った。

そして、そんな自分を見て欲しかった。

 

何が演技で、何が本当かなんて分からない人の方が大多数だとは思うんだけど、こうなりたいと思う自分になろうとするのは、、、

 

演技じゃなくて、

 

嘘じゃなくて、

 

成長なんじゃないかな。ってそう思ったから。